40l 以上はもう買わない、と思っていたのだが買ってしまった。
9月、10月と Ridge 40、Cougar 40-55 で出かけたのだが、Thule の AllTrail 45 を買ってしまった。
Ridge 40 は思ったより余裕がない、というのが使ってみた感想。旧 Ridge や Cougar だとサイドポケットが結構膨らむようになっていて、折り畳み傘、マップケース、ちょっと長めでメイン収納部には入れたくないものなどをつっこむのにちょうどよかったのだが、現行 Ridge はサイドポケットはあるけど遊びの部分がなくてぱっつんぱっつん。メイン収納部がぱっつんぱっつんだとサイドポケットもぱっつんぱっつん。サイドのワンドポケットの素材も伸縮素材になってしまい、劣化するとだらだらになりそうだし、ちょっと鋭利なものにあたると破けそうで心配。旧 Ridge だと伸縮素材ではないのでその心配はなかった。フロントのセンタージップのポケットもやはり使いづらい。ジッパーは旧型のように左右どちらかでよかった。旧型よりハーネスが柔らかめに感じ、背負い心地がよくなったのはよかった。背面の作りは旧 Ridge よりよいと思う。Cougar 40-55 に関しては荷物は入るのだが、ずんぐりシェイプなので場所を取るというのが難点。公共交通機関の荷棚によってはつっこめない。手持ちで一番荷物が入るバックパックなので処分はしないでキープしておく。手持ちでは Boreas の Buttermilks 40 と Lost Coast 45 もあるが、これらは表記容量ほど入らないので、ともに 30l 台で考えておくとパッキング時にちょうどいい。あと荷物詰めすぎるとショルダーハーネスが肩へダメージを与えるので、荷物の多い長期遠征向きではない。PC なしの2泊3日辺りがちょうどよい。見た目はスマートなので街中歩くときは容量の割に大げさではない。夏場の市街地メインの遠征では出番が多い。
ということで 40l 以上 50l 未満のバックパックを新調したくなった。悩んだ挙句に Thule の AllTrail 45 にしたのだが、これは以前から気になっていたバックパックである。Thule のバックパックは Stir 20 と 35 を持っているのだが、これらが気に入っていたのと、修理に出したら無償で新品と交換してもらえたこともあり、Thule の大き目のバックパックを買ってもよいな、と思っていたのだ。Thule では Versant も気になっていたが、現状店頭にあるのは 50 の全体赤色モデルだけなので今回は除外。買うなら青(フィヨルドかな?)か、赤黒がよい。あと Versant はサイドのストラップが高い位置にあるのも難。もうちょっと低い位置に欲しかった。
AllTrail 45 に決めたのは実際に高さを測ってロッカーに収まりそうだったから。公式の高さ表記は雨蓋を含めた高さで 72cm となっている。数字のままだと小型ロッカーには入らない。が、バックパックは固形ではないので、実際の高さはフレームの高さである。フレームの高さが小型ロッカーサイズに収まれば入るのだ。全荷物搭載時は雨蓋までの高さも必要だが、ロッカーに収める場合は荷物を抜き出しているので雨蓋部分程度は凹む。なのでフレームの高さがロッカーの奥行以内であればよいのだ。多くのロッカーの奥行きは 575mm というのが JR のサイトなどに掲載されているサイズだ。しかし、メジャーを持って実際に測ったところ、60cm はギリギリいける(測っている風景を写真に撮っておけばよかった、と書きながら思っているところ)。ロッカーの扉裏側は基本空洞になっているので、その空洞分奥行を稼げるのだ。
で、ロッカーの奥行きを測ったあとに店頭に行き、AllTrail 45 のフレームの高さを測定。ほぼ 60cm であった。雨蓋分荷物を抜けば収まりそうだ。実際軽量化の際はある程度の荷物をサブバッグ(バックパック、ショルダーバッグなど)に移すようにしているのでいけるであろう。ということで、他社のバックパックも気になったのだが、緑系統のバックパックが欲しかったこともあり、AllTrail 45 の Garden Green を購入した。表のでかいポケットもいろいろ詰められてよい。Ridge 40 の余裕のなくなったサイドポケット2つとセンタージッパーのポケットを合わせたよりも入るだろう。メイン収納部は1気室だが、仕切りで疑似的に2気室になる。ここの使い勝手が微妙そうであるが、うまいこと使いこなしていきたい。これに関しては、完全に2気室に分けられるので Ridge 40 や Cougar 40-55 のほうがよい。PC をつっこむので、PC はなるべく背中に近い位置に収納して重心が下がらないようにしたいのだ。完全2気室だとこれが可能。オスプレーの Kestrel 48 も2気室になるのだが、仕切りに隙間があり、それが都合の悪い場所にあるので、PC を背中に近い位置に入れると隙間から下に沈み込んでいき、重心が下がっていしまうことがあるのだ。AllTrail 45 も隙間ができそうなのでうまいこと PC を入れたいところ。AllTrail 45 のヒップベルトのフィット感も店頭ではよかった。ただし、これは実際のバッキングしないとわからんのだけどね。これまでもいいヒップベルトだな、と思っても実際使ってみると頻繁に緩んで腰で支えてない状態になる、という製品もあった。
長期遠征前にどこか1泊して試したいのだが、行きたい場所の宿がことごとく高い場所しか残っていなくて困っているところ。遠征の前の週はお金使いたくないので、今週末しかチャンスはないのだが。
ともあれ、40l 以上のバックパックが増えてきたのでいくつか処分しないとな。
他の 40l 以上 50l 未満の候補も記しておく。
テルス45も表に大きなポケットがあり、標準的な作りでよさそうであった。悪くはないのだが、決め手に欠けたので次点。使っている人が多そう、とは思った。
前から欲しいと思っているのだが、購入迄は至っていない。雨蓋がないので街中で大げさ感がないのがよい。そして 45l と結構な容量。ただし、その雨蓋がない、ということが拡張性に乏しく、購入後いざパッキングしてみたら容量不足だったらイヤだなぁ、ということで今回も見送り。ヒップベルトが弱そう(腰で支えられるかな? という危惧)とも思った。実際どうなんだろう。
ミレー公式から消えているサイズである 45+10。廃盤だろうか。ポケットも多くて気になっていたが、高価なのといきつけの系列店になかったので買わず。別の系列にはあったけど、そこではお金使いたくない。あと、ミレーって表記容量ほど入らない気がする(旧 SAAS FEE と KULA 30 使用による経験則)。
マウントシャスタは 55+10 ならいきつけの系列にもあった。しかしサイズアップでさらに高価。雨蓋がスリングになる、というギミックも好きなのだが購入にはいたらず。フレームの高さは測定していないが、これも結構な高さと思われる。雨蓋含めた公式のサイズは 72cm なのでフレームの高さは 60cm はありそうだ。富豪なら買っていた。
カリマーの割に軽めの 50l バックパック。ぱっと見のフォルムがずんぐりしているので、これなら軽くても手持ちの Cougar 40-55 でいいかな、ということで買わず。表のポケットが大き目なのはよかった。
すっきりした見た目でよさそうなのだけど、グレゴリーも表記容量ほど入らないので次点。フレームの高さは測っていない。
コインロッカーとバックパックの関係にもうちょっと言及したくなったので別記事にするかもしれない。